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髭を意図的に伸ばしている方以外は、男性にとって毎日の習慣となるのが髭剃りです。
大体10代後半から始まり、亡くなるまで毎日行う習慣です。
あまりに日常的な行為だけに気づきにくいのですが、実は髭剃りは肌にとって大きなダメージを与える行為です。
というのも、顔の皮膚は他の部位と比べても薄く、その肌を刃物で削っているのが髭剃りという行為です。もちろん、毛を剃っているのであって、肌を削っているわけではありませんが。
しかし、髭を剃るためには当然肌そのものに刃が当たります。
この際、肌のもっとも表面に当たる角質層も一緒に削り取ってしまっているのです。
肌は、表皮、真皮の2つの層からできています。
このうち、肌表面に近い方が表皮です。表皮は、角質層が積み重なることで構成されています。
肌をモデル化した図を見ますと、角質層はレンガ塀の形で表現されます。
これは、レンガ塀のレンガに当たる部分が角質細胞、セメントに当たる部分が細胞間脂質として表現されたものです。
レンガ塀は、上から何層ものレンガを積むことでできた塀です。
これと同じように、角質層も15~20層程度の層が積み重なった形でできています。レンガ塀と違うのは、肌は生きていますから、新陳代謝のリズムに従い内側からどんどん新しい層が作られていることです。
内側から新しい角質層ができると、表面に当たる角質層は剥がれて落ちていきます。
この剥がれ落ちた角質細胞は、一般に「垢」と呼ばれるものです。
さて、角質層の役割とは、肌のバリア機能と水分保持です。
バリア機能とは、細菌、ウイルス、カビ菌などを身体の中に侵入させないよう防ぐ機能です。バリア機能によって肌は健康な状態に保たれていますが、何かしらの原因によりダメージを受けると、内部に細菌などが侵入し、湿疹ができるなど病気となります。
水分保持とは、肌表面を守ることで水分が蒸発するのを防ぎ、潤いを保つものです。
角質層の中では、セメントに当たる細胞間脂質の中にある、保湿成分が水分を抱え込むことで蒸発を防いでいます。
髭剃りは、バリア機能と水分保持を担う角質層を削り取ってしまいます。
角質層は、15~20層ありますので全てが削られるわけではありません。しかし、表面に当たる角質層が新陳代謝のリズムとは別にはぎ取られるため、下から未熟な細胞が表面に出てきてしまうことになります。
この状態を毎日続けるわけですから、刃が当たる部分はどんどん弱い肌になっていきます。
すると、肌は刺激に弱く、また乾燥しやすくなります。
こうなると、ひりひりしたり、ニキビができやすくなったり、シミができたり、治りにくい傷ができたりするのです。
また、バリア機能が弱っているために細菌等も侵入しやすく、体調の悪化で免疫力が低下した際などにカビ菌が増殖し病気になることもあります。
このように、美容面から見ても、健康面から見ても、髭剃りという行為は、意外に大きなダメージを肌に与えていることが分かると思います。
ただ、どうしても行わなければいけないのが髭剃りです。本サイトでは、髭剃りの工夫、髭剃り後のスキンケアの両面から、ダメージを減らし、健康的な肌を作る方法を解説しています。
ぜひ参考にして、健康で美しい肌を維持していきましょう。
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